校長挨拶

「ともによき世を創る」 co-creating a better society

長崎県立長崎東中学校   
長崎県立長崎東高等学校   
校 長  立 木 貴 文   


〈はじめに〉
 令和6年度を迎え、母校でもある長崎東での勤務も2年目となりました。
 学習や部活動、学校行事、探究的な学びなど様々なことに全力を尽くす生徒。そしてそれを温かく見守り支える教職員。こうした生徒・教職員に囲まれ、充実した日々を過ごせています。
 今年度も、長崎東で学ぶ子どもたちのために、できる限りを尽くしてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。


〈歴史と伝統〉
 長崎東は、長い伝統を有しており、明治17(1884)年に開校した旧制長崎中学校など旧制学校4校を前身としています。旧制長崎中学創立から140年、長崎東高等学校としては76年の歴史を有します。
 平成15(2003)年には長崎東中学校を併設し、併設型中高一貫教育校となりました。中学校は令和5年度に創立20年を迎え、今年度21年目となります。
 同窓生は33,000人余りを数え、県内はもとより国内外の各分野で活躍しています。


〈ともによき世を創る〉
 長崎東には、校訓がありませんが、大切にしている言葉があります。
 それは、「ともによき世を創る」。 旧制長崎中学出身の国文学者である山本健吉氏から贈られた言葉の一節です。
 わずか10文字ではありますが、多くの意味の込められた言葉でもあります。
長崎東では随所で語られ、生徒が学校生活を送る上での、将来の夢や目標を定める上での、大切な指針となっています。


〈「世界の平和と共生」に貢献するイノベーティブなグローバル人材の育成〉
 長崎東は、国の「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の拠点校として、「『世界の平和と共生』に貢献するイノベーティブなグローバル人材の育成」をテーマに掲げながら、先進的で特色ある教育活動を実施しています。
 カリキュラム開発拠点校としての国からの支援は区切りがつきましたが、同窓会やPTA、三菱みらい育成財団など多方面からのご支援をいただき、引き続きニューヨーク国連軍縮部やハワイ、ベトナム等への海外フィールドワークを行うとともに、新たに沖縄や広島等への国内フィールドワークも予定しております。
 また、コロナ禍で中断していた高校2年生のシンガポール・マレーシアへの海外修学旅行も令和5年度に再開しました。今年度も現地の同世代の若者との交流等を通して、異文化理解や多文化共生などを体感できるプログラムを展開します。
 これまで同様に今年度も、問いを立て、その解決の手立てを考察する「探究的な学び」を基盤としつつ、国内外の大学や高校、企業等と連携・協働した高度な学びを展開するとともに、海外研修や海外修学旅行、海外留学、留学生との交流などを通した、多様な文化や価値観を学ぶ機会を設けていきます。


〈おわりに〉
 長崎東では、関係の皆様の多くのご支援・ご協力をいただきながら、これまで積み重ねてきた伝統と実績を踏まえつつ、優秀な教職員と意欲あふれる生徒により、“長崎東でしか体験できない質の高い学び”を創り上げています。
 ふるさと長崎や我が国、世界のために有為な人材を輩出していく長崎東にご期待ください。