本校では平成14年度より豊かな心を育む教育の一環として朝の10分間読書を導入し,試行期間を経て,平成15年4月から全校一斉に実施しています。8:30から8:40の間は教室のみならず,事務室や職員室,校長室でもみんなが一斉に本を読みます。この時間帯は学校全体が静寂に包まれ,物音ひとつ聞こえません。すべての教職員が教室で生徒とともに読書活動に取り組む姿は本校の自慢です。

「朝の10分間読書」とは,毎朝始業前の10分間,生徒と教師が一緒に自分が選んだ好きな本を各クラスで読む。この実践で生徒に要求することは,ただ本を読むことだけ。たとえば感想文とか記録のような,本を読む以外のことは,一切何も求めないというものです。 「朝読」のねらいとすることは,読書本来の楽しみや喜びを感じ,自由や解放感を味わい,生徒と教師が一緒に読書することで,かけがえのない人生の時をともに生きる,ともに学ぶ,ともに歩んでいきましょうということなのです。
全国的に知られている朝の10分間読書運動には@みんなでやる,A毎日やる,B好きな本でよい,Cただ読むだけ,という4原則があります。本校でもその原則に基づいて実施しており,毎年4月当初には,朝読実施前に生徒に以下のように説明しています。
1.みんなでやる
生徒だけでなく,先生も,とにかく学校にいる全員が一斉に本を読みます。みんなで充実した時間を共有することが大事なのです。もちろん,私語や内職は禁止!宿題をしたり,手紙を書いたり,絶対にしてはいけません。
2.毎日やる
毎日の日課の中に組み込んで,朝のSHRの前に10分間行います。塵も積もれば山となる,一週間取り組めば50分間の読書をしたことになります。一冊の本を読み終えた達成感,味わってください。もちろん遅れれば遅刻となります。
3.好きな本でよい
本を選ぶところから,自分との対話が始まります。いったい自分はどんな本が好きなのか,選んだ本に自分でもびっくりすることがあるかも。本選びも楽しんでください。ただし,本には次のような条件があります。 ・
マンガ・雑誌・写真集・教科書・新聞は認めない ・
各自で自分の読む本を用意しておく もちろん家から持ってきてもいいし,自分のお小遣いで買ってもいいです。また本校には図書館があります。いろいろとおもしろい本が揃っていますので,どうぞ活用してください。
4.ただ読むだけ
原則として読書感想文や読書の記録といったものは求めません。
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