9月にスクールサポート九州様より取材を受けました。VOICEというフリーペーパーの第6号に掲載され、県内の中学校や長崎市内の大規模商業施設等で無料配布されています。

新人戦まで残り1週間、秋休みですが熊本に合宿に出かけます。
新人戦にエントリーするのは男子クオド1、ダブル1、女子クオド2、ダブル1です。今年はシングルスカルには男女共にエントリーしていません。前期期末テストをはさんだため、もう一度2週間前の調子を取り戻してそのまま新人戦に突入です。
昨年は女子クオドが2位、男子シングルが優勝する結果でしたが、今年はどんな結果になるかは予想がつきません。残念な結果に終わった高総体の苦い思い出をバネに、最高の結果を期待したいです。

写真は大村市在住の写真家、中尾勘悟さんからいただきました。ありがとうございました。

← シングルスカルを漕ぐ尾方君(2年)。中学までは特に部活動をしていなかった生徒ですが真面目に練習するのででかなりの漕力を身に付けました。



↓ 練習中の水分補給。多い子では一回の水上練習で1リットル以上の水分を飲み干します。
帽子やサングラスを着用し日焼け止めクリームを塗りますが汗で流れ落ち、皆日焼けします。

水上で指導する顧問。夏季は特に熱中症や落水の危険があるため救助艇で同伴しています。↓

梅雨らしい梅雨が終わり、夏らしい夏がやってきました。連日猛暑ですが地道に練習に励んでいます。
高総体後、1・2年生の新チームになりました。一年生はオールの握り方や艇の乗り方から覚えなくてはなりません。最初はオールを逆に取り付けたり艇をぶつけたりして怒られていた一年生も徐々に要領を掴んできました。
6月中は1・2年生を混ぜて練習したため2年生の錬度が少し落ちましたが7月に入り学年に関係なく漕力の順番にクルーを組めるまでになりました。
現在の部員数は男子7人(漕手6、舵手1)。女子13人(漕手11、舵手2)。
部員が中学校で経験した部活動には美術部、ソフトテニス部、卓球部、陸上部、野球部、サッカー部、水泳部、柔道部、帰宅部と当然ですがまるで一貫性がありません。入部の時点ではほとんどの生徒の筋肉に左右差があります。また、走るのが速い子も遅い子もいますし体が細い子も太い子もいます。スポーツをする上での長所を伸ばし短所を克服しながら水上でのスピードへと昇華させることができるか。努力を重ねながらも高総体で敗れ、脚光を浴びることもない子どもたちの地道な挑戦が続きます。

3月25日に第二回合格者オリエンテーションが行われました。
ボート部も新入生獲得のため一生懸命PRしました。
(人前にでるのに慣れてなくて少しグダグダになりましたが・・・。)

4月中にたくさんの一年生が見学に来てくれました。
結果・・・女子9人男子3人の一年生が入部してくれました。

ボート部は高校生活を有意義に過ごしたい、一生懸命頑張りたい
生徒を募集していますので、一年生のみなさんよろしくお願いします。
 
4月2・3・4には熊本県菊池市に合宿に出かけました。ここでは部内戦を行いました。コンディションやその日の調子によって結果はまちまちでした。しかし普段は仲の良い部員同士でもお互い真剣勝負をすることでお互いの力を具体的に測ることができたのは大きかったようです。
実力は6人の漕手で大差がありませんでしたが、体格や漕ぎ方が合いそうな4人を選び、高総体でクオドルプルでの勝負をすることにしました。
コックス1人、漕手6人のわずかな部員ですが、7人でクオドルプルに乗りたいという感想もあったぐらいお互いを信頼しあっている仲へと成長しました。
これからは他校と競争することを強く意識して練習に励んでほしいです。  


ゴールデンウィーク中の5月3・4・5日にも菊池市で合宿を行い、県外のクルーと対戦しました。結果は・・・うまく実力がだせずに課題が残りました。今のうちに悪い部分がわかったので高総体までのわずかな時間を有効に生かし克服したいです
4月5〜7日にかけて高総体が長崎市琴海町形上湾ボート場で行われました。
女子クオドルプル、ダブルスカル、男子クオドルプル、ダブルスカル、シングルスカルの5艇が出場しました。
平成26年の長崎国体を控え、各校ともに力を付けてきています。城南高校も昨年より厳しい練習を積み重ね、大会に臨みました。

結果は女子クオドルプル3位、男子クオドルプル3位、シングルスカル3位でした。

全体的にレース前半にはリードを奪うことができましたが、後半に入ると逆転される展開が目立ちました。
1000mはわずかに4分のレースでありリードを奪うと優位に立ちます。スタートは特に重要であり力を入れて何度も何度も練習して行きました。しかし、スタートがいくら成功しても他校の漕手の心臓の強さに後半で圧倒される展開となり、今後の大きな課題となりました。
また、唯一初日で2位であり九州大会への切符が有力だった女子ダブルスカルも熱中症で選手が倒れ決勝に出場できない不運や、女子クオドルプルクルー、男子シングルの塚原君とも決勝であと2〜3秒縮めれば上位大会というところまで追い込みましたが及びませんでした。
一年間必死の努力を重ねてきましたがその努力が実らず痛恨の思いです。引退のあいさつで3年生がこんな言葉を残してくれました。「結果を残すことができなかったけどボート部に何も残せなかったわけじゃない。」2年生の漕手も決勝レース中、苦しい展開になっても「もう死んでもいい」という思いで漕ぎ続けました。
先輩のために勝ちたい、後輩のために勝ちたい、お互いの友情が力となって素晴らしいレースができました。
レースに出ていない1年生は何を感じてくれたでしょうか。今日から新チームでの練習が始まります。頼りになる3年生はもういません。1・2年生は3年生が残してくれたものを忘れずに、水上へと漕ぎ出してほしいです。

2010年の夏休み

←  女子Aクルー。

漕手に早くも一年生が1人乗っています。



↓ 女子Bクルー。

全員一年生ですが自分たちで艇を担ぎ、自分たちだけで練習できるようになりました。


 冬季のボート部の活動ははっきり言っておもしろくありません。
 万が一厳冬期に落水すると命にかかわる事故につながります。したがってよほど水上のコンディションが良くないと水上には出られません。また、日没も早く、月〜金曜日は必然的に陸上でのトレーニングになります。トレーニング目標は筋肥大と心肺能力向上。
 ○最近のトレーニングメニューの例
  月:Run 8km 弓道場横階段ダッシュ10往復
  火:休み
  水:エルゴメーター10分漕×2 サーキットトレーニング×2
  木:Run 5km ウエイトトレーニング×3セット
  金:エルゴメーター30分漕 ウエイトトレーニング×3セット
  土:水上に出るもすぐに荒れてくる。実質1時間も練習できず。
  日:水上は朝から荒れていたため陸トレ
    Run 8km エルゴメーター20分漕 階段ダッシュ10往復
 さらに生徒たちは学校のマラソン大会を控えているので体育の授業も持久走です。かわいそうに。
12月から1月にかけては以下のようなレースに参加しました。

12月26日全国マシンローイング大会大分大会(全員参加)
12月29日長崎県ボート協会強化合宿(タイム上位者6名)
1月7〜9日 大分国体開催記念ウィンターズレガッタ(男子2名 女子全員)
1月29〜30日長崎県ボート協会強化合宿(タイム上位者4名)

今年の冬は暑かった夏の反動なのか毎日毎日寒い日が続きます。左の写真は1月末の熊本県菊池市での合宿風景です。気温はマイナス3℃。雪は降るし桟橋は凍り付いています。練習から上がってくると船に付いた水分が凍結して氷が船底に張り付く始末です。九州は日本の国土の中でも南国にあたるはずなのですが、今年の冬はとにかく異常です。

しかし冬場の体力向上がなければ春、夏のレースには勝つことができません。毎日手足の指先の感覚がなくなるような寒さの中、生徒たちは一生懸命頑張っています。

冬の練習

  11月6〜7日には九州新人戦が行われ、県新人戦を通過した男女ダブルが参加しました。

初日:男子は徐々に調子を上げてレースに臨みました。予選は佐賀、福岡、沖縄、鹿児島の代表との5杯レース。どこが強いのかわからない・・・。
相手の実力がよくわからないのでとりあえず前半から攻めていくプランで行くことにしました。1000m付近で見ていると・・・なんと1位で帰ってきている!九州新人は1500mで行われているのでここからラストスパートですが、ややバテたのと最後にブイを叩いてしまい2位でした。が、予選通過です。他の組の予選終了時点で
予選1位5分48秒
予選2位5分50秒
予選3位5分50秒
予選4位5分51秒←大村城南
決勝で3位以上に入れば全国への切符。

女子も予選では落ち着いたレースができませんでしたが敗者復活で準決勝に上がりました。

 

2日目:男子は準決勝で3レーンをもらい、決勝を目指してレースに挑みました。予選のタイムからみると順当に行けば・・・と思いましたが、序盤で痛恨のミスオール。大きく遅れをとってしまい、後半も挽回することができませんでした。予選ではレースを失敗しても敗者復活戦がありますが準決勝はミスがあれば終わりです。ましてや全国行きの切符をかけたレース。練習でもやったことのないミスをするとは・・・。

女子ダブルも全力を尽くしましたが力及ばず敗退しました。

今回の大会は色々なことを教えてくれました。漕力以外にもを身に付けなくてはならないものがある。

敗れはしましたが貴重な経験でした。
勝つ喜び、レースの苦しさ、悔しくて泣いたこと、全てのことが人を成長させます。
これから長い冬が始まります。厳冬期にはよほど水上のコンディションが良いときにしかボートを漕ぐことができません。つまらない単調な練習を乗り越えて、強くなってほしいとねがっています。

 

九州新人戦
10月16〜17日に長崎県新人戦が行われました。男子クオド1、ダブル1、女子クオド2、ダブル1の5クルーがエントリーしました。結果は男女ダブルが2位に入り、九州大会へと進みました。

女子クオドAは決勝でスタートを失敗し、風下に船が流されたのを修正する間に離されてしまう序盤から苦しい展開で3位。九州大会に進むことができませんでした。

男子ダブルは優勝を狙って序盤から1位で走り続けましたが最後の最後に捕まってしまい、2位。しかし陸上に上がってきた二人は「最高のレースでした」とのこと。力を出し切りました。

女子ダブルは予選で1位のクルーに大差をつけられたため事実上2位狙いでのレース。ゴール付近までエネルギーを残しておいて・・・。最後の最後で2位のクルーを捕まえそのままゴール。
男子ダブルとは違うレース展開でしたが同じく持てる力を出し切ったレースでした。
県新人戦
新人戦直前