大村城南高校ボート部

 11月7,8日に熊本県菊池市班蛇口湖ボート場で九州大会が行われました。県新人戦で2位以上となった男子シングルと女子クオドルプルが全国選抜への切符をかけてエントリーしました。
女子は県予選後にクルーを決定のための合宿を1週間前に同じ班蛇口湖で行い、ベストメンバーの決定およびコース状態の把握を事前に行った上で大会に臨みました。
 7日の予選は男女ともに一回で通過しましたが、出したタイムが悪く準決勝では厳しい組に入りました。
準決勝では男子シングルの塚原君はスタートから離される苦しいレース内容で4着でした。県新人戦で腰を故障し、スプリント練習ができなかったことが響きました。女子クオドも頑張りましたが、3着。決勝へ上がるのにあと0.3秒及びませんでした。
 九州大会に出場して、予選を一回で通過できたことは自信につながりました。しかし全国への切符を手にするには、まだまだ力不足であることも痛感させられました。冬場の地道な練習にどれだけ耐えられるのか、悔しさをバネに努力を続けて欲しいです。
 
 

新人戦では一人一人が半年間続けた練習の成果を4分で終わるレースに出し切る難しさを身をもって知りました。
 日頃の練習の成果を発揮できた部分もありますが、反面レースでの失敗や反省も多く、来年に向けて課題の多い大会でもありました。

 10月17・18日に県新人戦が行われました。琴海は例年通りラフコンディションで難しいレースになりました。 結果は男子シングルスカル優勝、女子舵手付きクオドルプル2位、男子舵手付きクオドルプル3位、女子ダブルスカル4位という結果でした。




←塚原君はラフ・コンディションの影響か予選の途中で腰を故障してしまい、痛みに苦しみました。決勝ではスタートを慎重に決めて、リードを奪い、2位の選手を見ながら漕ぎました。しかしゴール付近では追い上げられ2秒差で何とかゴールに飛び込みました。

 ←優勝を目指した女子クオドはスタートからパワーを出し切って先にアタックする作戦でした。スタートはねらい通り成功して250mまでは長崎明誠と並漕していましたが、そこから漕ぎの速さを長さに変えることに失敗し、中盤では徐々に離されていきました。残念ながら疲労した状態から効率よくボートを加速させる技術で遅れを取っており、ゴールタイムは10秒離される完敗でした。
 
 男子クオドは予選・準決勝と全力を出さずに力を温存しながら決勝まで進みました。大村高校や明誠高校の2年生対抗クルーとは実力差が大きいので、とにかく決勝でのベストレースを目指すつもりでした。しかし、決勝レースではスタートで大失敗をしてしまい、4番タイムの佐世保工専にまで置いていかれました。あわよくば、2位までのクルーにゴール付近までくっついて行くつもりでしたが、漕手全員が1年生という経験の無さが響きました。ゴール直前で何とか佐世保工専を捕まえて3位でゴールしました。

←城南バス(同窓会所有) 最近とてもお世話になっています。荷物とお米と子供たちを満載してどこにでも走っていきます。

新人戦までいよいよあと一週間を切りました。生徒たちは期待と不安に胸を膨らませながら本番に臨みます。出漕クルーは男子クオド2杯、シングル1杯、女子クオド1杯、ダブル2杯の合計6杯です。県内にはボート部は3校しかありませんが、各校とも専門の指導者と熱意のある生徒が努力を重ねています。したがって優勝するのはとても難しいことです。目標は男女6種目中2種目の優勝です。また、他にも男子クオドAクルー(対抗クルー)の漕手は全員一年生です。他校はほぼ全員2年生であり、持ちタイムも他校生徒が大幅に上回っています。しかし、どのチームよりも長い水上練習時間を確保し、パワーで劣っていても船を進める技術を現状での極限まで高めてレースに挑みます。10/13

昼食の準備。合宿費節約のため、電器釜とお米を持っていきました。おかずは缶詰。腐らないから便利です。保護者会の皆様よりいただきました。自衛隊にお勤めの保護者様からの珍しい缶詰のおすそわけもありました。

(←自衛隊たくわん缶詰を開けているところ。厚さ2cmぐらいのたくわんが出てきてみんなびっくりしています。ボリボリ食べてみると・・・。うまい!)

保護者の皆様のご協力に厚く御礼申し上げます。また、いつもチームを支えてくれているマネージャーさん、本当にいつもありがとう。 9月24日

 9月22・23日に熊本県菊池市斑蛇口湖ボート場で合宿を行いました。斑蛇口湖は九州で唯一2000mの距離でレースが可能な常設コースで、11月の全九州新人体育大会もここで開催されます。
 ボートは市役所に事前に申し込んでおけば現地で借りることができますので、オールと工具をバスに積み込んで遠征しました。着いてみると・・・水が少ない。熊本県はここ一ヶ月まとまった降雨がなく、水位は12mも低下、コースも全長1500mに縮んでいました。

(←出艇前のミーティング。いつもは川底になっている場所です。)
 しかしそれでも日常ではうねりや波のある海で練習している私たちにとってはほとんど静水無風、常設のコースブイなど優れた環境であることは変わりありません。特に一年生は初めての合宿で戸惑いもありましたが充実した二日間となりました。

 夏休みが終わり、新人戦まであと一ヶ月になりました。高総体直後から中・長期計画(ピリオディゼーション)を組み、週ごと月ごとの目標を掲げチャレンジを続けてきました。6月目標「筋肥大」7月目標「ローイング技術完成」8月目標「ストローク距離」9月目標「レース対応」10月目標「新人戦での勝利」。夏休み中にゆっくりと、しかし確実に漕ぎ続けたロングディスタンスからレースでの速い動きへとビルドアップしているところです。
 現在は4分前後の間に持てる全てのエネルギーを艇のスピードに変換する練習に取り組んでいます。ボートレースはスタートで最大速度を出してリードを奪い、相手クルーを見ながら逃げるのが最も一般的な展開です。当然スタートで最大筋を使えば急激に血中乳酸濃度が上昇し、体全体のpHが酸性になり、運動に慣れていない人ならばショック状態に陥ります。いきなり激しい運動をすると頭痛や吐き気に襲われるのはそのためです。ボート競技が過酷なのはスタートで蓄積した乳酸に耐えながらレースを展開しなくてはならないからです。素早い動きだけならば、若い生徒たちはすぐにできます。しかし蓄積した乳酸に耐える練習は厳しい練習に取り組み続けた子だけが身に付けることができます。
 ローイングマシンでの2000m測定タイムは他校に遅れをとっています。純粋な体力だけをみるとまだまだ劣っているのです。このままま順当に行けば負ける。生徒にはそう伝えています。あと一ヶ月でどこまで行けるか、新人戦前には前期期末考査もはさむことになるので今月の連休までが勝負です。生徒たちは厳しいトレーニングに耐え、練習後はお腹いっぱいにおにぎりと食パンを食べてメキメキ成長しています。 9月15日
 

○6月19〜21日にかけて九州大会に行ってきました。大会が行われた三隈川は日田市内を流れる清流で夜になると鵜飼が行われる水域です。コース設定は川下から川上に向けてゴールする方向なので、どちらかというとタイムが出にくいコースです。しかし何しろたったの500m。ゴールタイムは2分を切るスプリントレースになりました。初日は予選を2位で通過しました。しかし午前10時に何もすることがなくなったので、サッポロビール日田ビール工場へ工場見学に行きました・・・。1本のビールができるまでの工程をわかりやすく説明していただきとても勉強になりました。二日目の準決勝は4艇レース。1位のみしか決勝に行けない厳しいレースでした。レースは最初から水をあけられる苦しい展開でした。ゴールタイムは1位からは10秒も離され、短距離漕の練習不足を痛感しました。しかし、各県の1位2位のクルーと互角に戦える確かな手ごたえを感じて大会を終えることができました。次の新人戦に向けて一歩一歩歩んで行ってもらいたいものです。

●高総体は残念ながら惜敗に終わりました。期待の女子クオドは本来のリズムで漕ぐことができず、決勝4位に終わりました。優勝した大村高校には25秒も離されました。レース後は悔しくてみんな泣きました。2〜3年生の部員はわずかに5名で、クオドを1杯作るのが精一杯の中、みんなで力を合わせてがんばり続けてきました。新チームを引き継ぐ二年生はこの悔しさを決して忘れないでほしいです。引退する三年生のみなさん、大変お疲れ様でした。

○男子シングルスカルの塚原君のみ2位に入賞し、6月20,21日の九州大会に出場します。
九州大会は大分県の三隈川で行われ、なんと500mでレースです。ゴールタイムが1分40秒〜50秒のスプリントレースになります。塚原君は短距離でのスピードを持っているので期待できますが、スタートで失敗すると取り戻せない距離でもあるので注意が必要です。6/16

最近、夕方にかけて海が荒れるので、早朝6:30から練習を始めました。遠くから通う生徒もいるので自主参加ですが、少しずつ朝練仲間が増えてきました。 5/18

○夏休みになってボート部は毎日猛練習に励んでいます。
最近の土日のメニュー
6:30  集合 出艇準備、ウォーミングアップ
7:30  水上練習 ロングディスタンス14〜16km漕
10:30  間食〜12;00まで休憩
12:30 水上練習 ロングディスタンス 10km漕
14:00 練習終了


最近本校や隣の大村高校の卒業生が3人コーチとして土日に来てくれるようになりました。彼らは高校〜大学でボート競技を続けていて、知識も非常に豊富です。ボート部をいろいろな意味でバックアップしてもらい、生徒たちは日々大きく成長しています。

各家庭からお米を持ってきてもらうようにしました。(写真は一度に3升炊ける電気釜。)長期休業中や土日には上記のように二回練習します。一回目の練習前にお米をしかけ、練習中にマネージャーさんがおにぎりをたくさん作ります。水上から上がってきたら全員でそれを食べ、二回目の練習に備えます。また筋肉に負荷をかけて30分以内に食事を摂り、筋力増強をねらう意味もあります。さらには猛暑の中、大量の発汗をするため塩分を補給し低ナトリウム症による脱水症状を防ぎます。8月中はロングディスタンスを続けます。最終的には一日延べ40km程度漕ぎ続けられる体力を身に付け、基本的な技術習得と有酸素能力向上を狙います。

練習後は三省(ボート部部訓)を全員で唱和します。心身ともに強くなれ。自分に負けることはなかったか。嫌なことを避けようとしなかったか。常にベストを尽くしたか。

新人戦までおよそ70日。貴重な時間を大切に使うこと、自己管理を徹底すること、勝つための努力を惜しまないこと。一つ一つ課題をクリアし、捲土重来を期します。

←佐賀県唐津東高校の坂本さん。今年度の世界ジュニア選手権
代表候補選手です。わずか2年2ヶ月の漕歴でほぼ完璧な技術を
身に付けています。同じ高校生でもこのレベルにまでなれること
を肌で感じることができました。

クオドを漕ぐ城南女子クルー。→ゴールデンウィークからの疲労が蓄積して腰を壊した塚原君は見学・・・。しかし見学だけでも成果はありました。

 5月9日には唐津に遠征しました。佐賀県はひとつの大きなボートハウスにいろんな高校の生徒が集まり練習に励んでいます。指導者の熱意と生徒の素質が揃い、毎年優れた成績を挙げています。
 この日は現在日本大学のコーチで、JOC専任コーチやアトランタ、シドニー五輪代表のコーチも歴任された大林邦彦先生が唐津にいらっしゃるとの情報を聞きつけ、あつかましくも練習に参加してきました。
 充実した設備と環境に城南生徒も得るところが大きかったようです。

1000mのタイムトライアル→ 持ちタイムが同じようなクルー同士で行うので何回やってもデッドヒートになり手が抜けません。それが結果として最高のトレーニングになるのですが、漕いでいる本人たちにとっては相当キツイはずです。

↑シングルスカルを漕ぐ塚原君(2年)

5月2〜5日には熊本県菊池市の斑蛇口湖ボート場に合宿に行ってきました。九州から四国・近畿の強豪校から350人もの生徒が合宿にきており、タイムトライアルなどに挑みました。

行ったメニューは
2日午前:確認出艇 午後:UT20km
3日午前:1500mタイムトライアル×2 午後:2000mタイムトライアル×2
4日午前:1500mタイムトライアル×1 午後:タイムトライアル1500×3
5日午前:1000mタイムトライアル×4

 という今までやったことのないハードなメニューでした。タイムトライアルは同じような持ちタイムのクルーを並べて行うもので、隣を見れば、同じレベルのクルーが漕いでいるという状況に追い込む過酷なものです。しかし3泊4日という短い期間の間に生徒たちはメキメキ上達し、合宿での手ごたえを感じることができました。
 合宿にはコーチとして鹿屋体育大学を卒業したばかりの中島君が参加してくれたことも大きかったようです。中島君は平成16年の富山国体で少年男子ダブルスカル3位に輝いた城南高校OBでもあります。

練習の結果、オールを水中に入れてからのプレッシャーがはっきりとした課題だとわかり、改善に取り組んでいます。

この合宿のようすは全国高体連ボート専門部のHPでも公開されています。







↑ブラジル体操でのウォーミングアップする

 

 5月24日にNIB(長崎国際テレビ)で21:54〜22:00に放送されているミニ番組「ブカツの天使」の取材を受けました。主に3年生のマネージャーである田中さんの取材でしたが、ボート部の活動のようすが6月27日に放送される予定です。