閉校事業


 4月
 カウントダウン看板・のぼり旗の設置
       (梶の木同窓会より寄贈)
 
 

 「閉校だより」発行(No,1〜5)
        
 閉校記念誌の編纂 
           
 2月5日
 県下農業教職員による環境整備
 
 2月14日
 閉校記念碑披露式
 閉校記念庭園完成(「磊」の移設)
 2月21日
 今福駅改修ボランティア
 
 3月6日
 閉校記念式典挙行
   (和一処の披露)
 
 



 本校は、昭和24年、「この今福の地に高校を」という地元の方々の強い思いにより、県立北松高等学校今福分校として設立されました。その後、北松農業高等学校今福分校と名前を変え、昭和41年には松浦園芸高等学校として独立いたしました。松浦東高等学校という現在の校名に変わったのは平成4年度のことで、県下で唯一、農業科・商業科を併設する高校としての再出発でした。この62年間は、「専門的な知識と技術を習得し、自主・自律の精神を養い、心身ともに健全な産業人を育成する」という一貫した方針のもと、地域に根ざす学校として教育活動を実践してきました。

閉校式式辞

 昨日までの春を感じさせる日も、本日は、本校の閉校を惜しむ涙雨となりましたが、ここに、長崎県立松浦東高等学校の閉校式を挙行するにあたり、中村法道長崎県知事様をはじめ、多数のご来賓のご臨席を賜ることができ、心から感謝申し上げます。

 

 一昨年には、その活動に対し、県教育長表彰や松浦市警察署長賞も頂くことができました。諸先輩方の努力とご活躍の賜と感謝申し上げます。
これらの先輩方の頑張りとともに、本校最後の卒業生となった47名の生徒達も「梶の葉輝く東高 ありがとう僕らの学び舎」のキャッチフレーズのもと、「地域へ恩返しを」という思いを胸に、精一杯頑張ってくれました。ここにいる47名は、皆様に自慢できる生徒ばかりです。終わりを迎える母校と共に歩んだ3年間の中で、一人一人が確実に成長を遂げてくれました。また、本年度は、同窓生をはじめ、「東高生を支援する会」、地元婦人部・青年部、社会福祉協議会等、地域の方々からも、本当に多くのご支援を頂戴しました。本日生徒達がつけているリボンは、一昨日地域の皆様から頂いた心のこもった手作りのものです。生徒達にとっても心に残る素晴らしい一年になったことと思います。本当にありがとうございました。

 たくさんの思い出と願いが詰まったこの学び舎も、ついに門を閉じる時を迎えました。皆様におかれましても、つらく寂しいことと拝察いたします。しかし、閉校となった後も、さまざまな思い出は、皆様の心の中に残り続けることと思います。本校と関わった人の数だけ、学校は残り続ける。たくさんの人で溢れた今日という日は、たとえ松浦東高等学校が閉校しても、それぞれの人生の中で、本校の歴史が続いていくことを感じさせる時間でもありました。

私の心の中にも、たった6年間の勤務でしたが、生徒達の姿と美しい学校の景色が鮮やかに残っています。

 この式典のあと披露していただく「僕らの学び舎」という歌に、「今この時をさよならと呼ぶのはやめよう。いつまでも僕らの心に残る学び舎だから。ありがとう僕らの学び舎」という言葉があります。また、本日お配りした閉校記念誌の中で、生徒会長である川原くんが「閉校になっても私たちの心から母校がなくなることはありません」という言葉を、副会長である福浦さんが「いつか自分の子どもに、私の通っていた高校は素敵だったと自慢したい」という言葉を記しています。こうした言葉の数々は、この場にいる私たちの心に少なからず通じるものがあると感じます。今後とも、本校が、この幸多き「今福」の地にあったことを、皆様方の心に末永く残していただきますようお願い申し上げます。

 終わりになりますが、これまで本校を支えてくださった地域の皆様や保護者の皆様方、また本校発展のためにご尽力いただいた県御当局、歴代の校長先生方、関係教職員の皆様に深く敬意を捧げ心から感謝申し上げますとともに、皆様方のますますの御多幸・御発展を祈念して、閉校の挨拶といたします。

                                       平成23年3月6日       

                                               長崎県立松浦東高等学校長 小川琢次   

閉校への取り組み

閉校記念事業キャッチフレーズ 『梶の葉輝く 東高』 〜ありがとう 僕らの学び舎〜