に戻る アイ サイト 教育相談 イベント ネットワーク
    No.5 
点字を書く道具ってどんなのがあるの ~「ブラインまん」ってナニモノ?~

 教育相談ルームの「ブラインまん」
 ルーメンが困ったときに飛んできていろいろ教えてくれる
 彼はいったい何者なのか?
  
   ブラインまん!
 この前、ブラインまんって何者なの?って聞かれたんだけど。
 僕、なんて答えたらいいかわからなかったよ。 
  ははは。

僕の仲間を見たことがない人が多いからね。
僕の仲間は、点字を打つことができる「点字タイプライター」だよ。
現在使われている6点式の点字を考案した人の名前が「ルイ・ブライユ」というので、
点字のことを英語で「braille」というんだ。だから、僕の名前は「ブラインまん」なんだ。
 
 
    ブラインまんって、偉い人の名前からつけてもらったんだね。

 ところで、点字ってでこぼこしてる文字で、目が見えない人が読む文字のことだよね。

 
   そうだね。目が見えない「全盲」の人や「弱視」の人でも文字が見えにくい人が点字を使っているね。

でも、最近ではいろいろなところに使われているから、
みんなも接する機会があるんじゃないかな。

例えば、エレベーターのボタンだったり、ビールやお酒の缶だったり、電気製品のスイッチだったり、使われているものが増えているよ。

 身近な点字(洗濯機のスイッチ)洗濯機のスイッチに点字が使われている写真
 ぼく、知ってるよ。
洗濯機のスイッチについてたよ。それから、ビールの缶の飲み口にも点字が書いてあったよ。

 もう一つ知っているよ。
点字は6つの点からできているんだよね。

   そうだよ。
 縦3列、横2列の計6つの点が約6㎜×4㎜位の長方形(一マス)の中に収まっているんだ。
指先で一度に触れることができる大きさだね。
 6つの点の組み合わせで、いろいろな文字になるんだね。
 ただし、組み合わせが限られているので、同じ点の位置でひらがなや数字、英語、音符など
さまざまな意味になるんだ。
点字(両面印刷)
   すごいね。
ひらがなや数字をどうやって区別するの?
 
指を指して説明するブラインまん  数字の前には「数符(すうふ)記号」といった印をつけたり、いろいろ区別できるための約束事があるんだ。
もちろん英語や音符にも目印をつけてわかるようにしているよ。
 
   漢字はないの?  
    漢字を表す点字も考案されていて、一部の人たちの中では、大変便利に使われているんだ。
 でも、一般的に使われる6点式の点字は「表音文字」で、漢字は使わないんだ。
 
 点字を読んでいる様子  そしたら、とってもたくさんの文字を読まないといけないんじゃないの?  
 そうだね。見える人が読む文字を「墨字(すみじ)」って呼ぶんだけど、
「墨字」は文字を大きくしたり小さくしたりできるけど、点字は、決まったサイズで、1枚あたりにかける文字数も決まっているんだ。

だから、学校で使われている教科書も、見える人が使っている墨字の教科書1冊が、点字の教科書になると5冊になったり10冊になったりすることもあるんだ。
もちろん、一冊ずつもとても厚いものになるよ。
 
墨字の教科書と点字の教科書
墨字の教科書1冊が点字の教科書6冊に
 点字の本って、でこぼこがあるからふわふわしてるよね。
でも、僕の友達は教科書やファイルが何冊もあるから、持って帰るのが大変って言ってたよ。
 
   そうだね、盲学校では点字の教科書を置く棚が設置されていたり、必要な教科書以外は学校において帰ったりすることもあるね。 
   点字を読むのも大変だよね。指の触れた部分しか読めないから、時間かかるよね。  
   点字に慣れた人になると、見える人が墨字を読むスピードとほとんど変わらないようになるそうだよ。
もちろん、そのためには、練習が必要だけどね。

 それから、書くためには、専用の道具が必要なんだ。
基本的なものは、「点字器」といって紙をはさんで固定する下敷きのような『点字板』と
まっすぐ書くための『定規』、点字の凹を打つ『点筆(てんぴつ)』からなっているんだ。

 点字を読むときは横書きの墨字と同じで左から読むけど、
点字器を使って書くときは、裏から点を打つ形になるので右から書くんだ。
点字器
 点字器で文字を打っている様子  すごいね。頭がごちゃごちゃにならないのかな。
それに、1つずつの点を打つんでしょ。手が疲れないのかな。時間もかかりそうだね。
 
   そうだね。慣れるしかないね。
 慣れた人になると、すごい勢いで点字を書いていくよ。
 僕たち「点字タイプライター」で点字を打つときは音が出ちゃうけど、
急いで書くとなると、点字器で点字を書くときも結構音が出るね。

 僕の仲間、「点字タイプライター」は点字器に比べると一度に一マス(6点)の点を打てるので、
かなり早く書くことができるのがいいんだ。
それに、力がない人も使いやすいし。
僕と同じタイプは凸面を打つことができるので、読むときと同じ左から打っていくしね。

 「タイプライター」にもいろいろな形があって、凹面を打つタイプもあるよ。

タイプライターは点字器に比べると重くて、持ち運びには不便なんだ。
特に僕と同じ形のものはかなり重いけど、軽いものもあるよ。 
 点字タイプライター
点字タイプライターいろいろ

 最近はパソコンで点字を打つ人も増えてるよね。  
   そうだね。
 点字を書くための「点訳ソフト」があって、パソコンと点字プリンタをつなぐと、点字を紙に打ち出すことができるよ。パソコンだと、修正ができるので便利なんだ。

 僕の仲間のタイプライターや点字器では、打ち間違うと「なかったこと」にできないからね。
爪の先で点を消したり、すべての点を打って間違いとすることもあるよ。
 点字タイプライターを使っている様子  なるほど。

点字を書く道具もいろいろあって、それぞれに便利な点と不便な点があるんだね。
 納得するルーメン
   そうだね、使うとき、使う人や場面によって、使い分ける必要があるよ。
 点字を使うことでさまざまな情報がやり取りできるようになるからね。
 
   でも、メモを取ったり、本を持ち運んだりするのは不便だね。  
   最近は、「点字電子手帳」という便利な機械もあるんだ。

 「点字電子手帳」というのはね、弁当箱くらいの携帯できる大きさの機械で、下に点字を表示するピンがついているんだ。
 いろんなところでメモを取ったり、スケジュール管理ができたり、ちょっとした計算機になったりするんだ。
 本などのデータを読み込んでおくと、好きなところで読むこともできるよ。
 
 点字電子手帳を使っている様子
 点字電子手帳
さまざまな点字電子手帳
 なるほど、便利な機械もいろいろあるんだね。

 目が不自由な人が使う「点字」も、見える人が使う「墨字」も、同じ文字なんだね。

 ありがとう、ブラインまん
 これから身の回りにある点字をもっと探してみるよ。
また、教えてね。

   新しい発見があるかもしれないね。
 興味を持った人は、点字を勉強して、なんて書いてあるか調べてみるのも楽しいよ。

 また、何かあったら呼んでね。
 

2015.1 up


このページのトップへ