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    No.7
「手引き」ってどうするの?

 見えにくい人たちが安全に周囲の状況を把握しながら歩けるためのお手伝いをする「手引き」。
 簡単な「手引き」の仕方を教えてもらうよ。
  

   ブラインまん!
春休み、友達と初めてお花見に行ったよ。

友達は初めていく公園だったから「
手引き」をしてもらって、助かったって。
ねえ、「手引き」って何なの? 
  見えにくい人は「自分がどこにいて、どちらの方向を向いて、目的地がどこなのか」を理解するのが難しいんだ。
特に、初めて行くところは、どこに何があるかわからないし、周囲の危険に気づきにくいんだ。

それで、見える人と一緒に歩いて、
周囲の状況や危険なところを教えてもらったりすることを「手引き」っていうんだよ。
 
    「手引き」って、隣で歩くだけじゃないよね。
そうか。手をつないで歩くといいんだね。
 
 指を指して説明するブラインまん う~ん。
見えにくい人が子どもだったり、
一緒に歩いてくれる人より身長がすごく低いときは手をつなぐこともあるね。
でも、同じくらいの身長で手をつなぐと、
横に広がったり、荷物を持っていると歩きにくかったりしないかな。

基本的には、見えにくい人が手引きをする人の肘を持って歩くんだよ。
逆に、見えにくい人の身長が高い場合は、肘じゃなくて、肩に手を置かせてもらって歩くこともあるね。
 
「手引き」する人は見えにくい人に肘を持ってもらって、一緒に歩くだけでいいの?

一人だけで歩くのとは違うよね。
   そうだね。
手引きする人は緊張しすぎないで、普段通りの感じで歩いてほしいんだけど、
危ない場所では声をかけたりする必要があるよね。
周囲のようすも伝えてあげると「何があるか、どこを歩いているか」が分かりやすいね。

もちろん、見えにくい人も注意するところがあるよ。
手引きする人より半歩下がって、「小さく前にならえ」してる感じで歩くよ。
それと、あまり肘を強く握りすぎないようにしないとね。
もちろん白杖がある場合は白杖を持ったままでね。
周りの人も気を付けてあげられるでしょう。

お互いに自然に歩けるといいね。

 手引きの基本姿勢
手引きの基本姿勢
  お互いに気持ち良く、そして安全に歩けるためだよね。  
 指を指して問いかけるブラインまん よく気が付いたね。ルーメン。
見えにくい人の安全はもちろん、手引きする人も安全に気を付けて歩かないといけないよね。

では、どんなことに気を付けるといいかな?
   う~ん、階段とか、段差がある前で教えてあげるといいかな。  
そうだね。いったん止まって、「ここから上り(下り)の段があるよ」って教えるといいね。

見えにくい人は段の始まりを足の先や白杖を持っている場合は白杖で確認するよ。
だから、階段の手前はゆっくりと動いてもらうと安心だね。

また、手引きする人の肘がどれくらい上がり下がりするかで段の高さを想像して、
どれくらい足を上げるか判断するんだ。
歩くのがうまい人だと、手引きをする人の動きで段があると分かる場合もあるんだよ。
 
  そうか。持った肘の高さでどれくらいの段差があるかわかるね。

階段が終わるときはどうするの?
  「階段が終わるよ」って伝えてね。
それから、階段の最後の1段は、手引きする人は大きく踏み出して、いったん止まろうね。
見えにくい人が立つ場所を作ってあげて、一呼吸おこうね。

急に歩き出すと準備ができなくて、あわてちゃうからね。
 
  そうだね、階段から落ちちゃうと困るもんね。

階段が終わったかわからないと、
上りの階段だと足を大きくあげちゃうし、
下りの階段だと足が下を向いているので、こけそうになるよね。

階段の最後で止まってくれると
足を上げる高さを元の高さに調整することができるよね。
 
一番大事なのは、手引きする人もされる人も安全なのが大切だからね。

狭いところはどうすればいいかな。
やっぱり『狭くなるよ』って言えばいいかな。
 
  もちろん声をかけることは大切だよ。
でもどれくらいの幅かよくわからないので、具体的に伝えるといいね。
手引きする人は、つかまれている腕を後ろに回して合図するといいね。
 狭いところを歩くとき
狭いところを歩くところを上から見た図
  そうすると、見えにくい人は後ろに回ることができるから、
手引きする人の陰に隠れる感じかな。
 
  そうだね。
それまで2列で並んで歩いていたのを1列にする感じかな。
 

  もっと狭いところだとどうするの?
自分の肩幅より狭い机の間を通るとかさ。
 
  「机があるから横になって進むよ」っていうように具体的に言うといいかな。

手引きする人が横になって、後ろにいた見えにくい人を自分の横にして、
ゆっくりカニ歩きする感じだね。
カニ歩きのイラスト
さらに狭いところを歩くとき(カニ歩き)のイラスト

「カニ歩きするよ」っていえばいいかな。  
  そうだね。ぶつからないように慎重に歩くといいよね。

手引きする人が見えにくい人を目的地まで安全に移動できるようにお手伝いするのが「手引き」なんだ。
それに、周囲の状況を話しながら歩くと、見えにくい人も周りの状況がわかるし、手引きしている人も楽しいよね。

もし、白杖を持って困っている人を見かけたら声をかけてほしいな。
ひとりで行ける人は「ありがとう、大丈夫です」って言うし、
初めての人はとても喜ぶと思うよ。
  本当だね。
実際に肘につかまってもらって歩いてみると
これまで自分が気付かなかった新しい発見があるかもしれないしね。

ありがとう、ブラインまん。また教えてね。
 納得するルーメン
   また、何かあったら呼んでね。  

2015.5 更新

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