では,人工内耳をつけてみると(ピアノの鍵盤に例えたとき)どうなるでしょうか。
難聴者のきこえをピアノの鍵盤で表すと
健聴者の耳をピアノの鍵盤で表すと
きこえの様子をピアノに例えると,
ピアノを弾く指となり,
鍵盤音をとらえる内耳(蝸牛)に,
鍵盤と鐘をつないでいるコード聴神経,
音として感じる脳だとすると
図のようになりますね。
(下の図をマウスで触ってみてください。)
 健聴者は,どの鍵盤も鐘をつないでいるコードも切れていません。
 人工内耳は鍵盤をたたく代わりに,直接鐘につながるコードを刺激します。指を大きくする(大きな音にする)のではありません。すべてのコードを刺激することはできませんから,限られた範囲のコードをいくつかのコードに代表させて刺激します。
 補聴器よりも刺激できる音の高さの範囲は広いのですが,やはり限りがあります。





                                  
 補聴器は普通の音を大きい音にするので,大きい指で鍵盤でたたけることになります。大きな指は,短い鍵盤でもたたくことができますね。しかし,大きな指にすることのできる範囲は限られています。
では,(難聴者に)補聴器をつけてみると(ピアノの鍵盤に例えたとき)どうなるでしょう。
 難聴者は,鍵盤が小さかったりして、指が届かない鍵盤がありますね。人によっては鐘をつないでいるコードが切れていたりすることもあります。 
 健聴者のきこえと,難聴者のきこえ,いったいどのように違うのでしょうか。難聴者は,健聴者に比べると,聞こえる音が少ないですね。どうしてでしょうか。
  蝸牛をピアノの鍵盤に例えることができます。  
きこえるということ