生 命 に 学 び 、 生 命 を 学 ぶ
校章 長崎県立西彼農業高等学校 〒851-3304 
長崎県西海市西彼町上岳郷323番地
Phone 0959-27-0032  Fax 0959-27-1132
E-mail:seihi-ah@news.ed.jp
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 本校のある西海市は、農業が基幹産業であり、とりわけ畜産部門は粗生産額の5割近くを占めています。
中でも養豚業は、県内でも有数の大規模農家が存在し、これまでも畜産環境対策の1つとして、家畜排泄物の堆肥
化による耕種農家への販売・供給等積極的な取組が行われてきました。
 しかしながら、平成16年11月から家畜排泄物法が施行され、さらに適正な処理施設の設置等が求められるよう
になりました。そこで、本校では、昨年度から西海市と連携し、豚の適切な糞尿処理の一方法として「SBC菌発
酵床を利用した肉豚飼育」の研究を始め、3年目を迎えました。発酵床は、畜舎内に厚く敷設した敷料上で家畜を
飼育し、糞尿をその場で敷料と混合し発酵させることにより、家畜飼育と糞尿処理を同時に畜舎内で行う飼養方式
であり、通称「バイオベッド」とも呼ばれています。今年度は、昨年に引き続き、発酵床のメリットを検証する実
験を行い、地域養豚業の参考になるような研究をしたいと考えています。
SBC菌発酵床について(情報提供:サコダバイオ研究所)
①SBC菌発酵床材とは
  S菌(ストレプトミセス菌属)とB菌(バチルス菌属)とのC(コロニー)を杉チップ等に吸着・培養
 させた動物飼育用発酵床材。
②効果
 ○SBC菌が糞尿を食べる。    ○糞尿処理から解放される。
 ○悪臭がなくなる。        ○悪臭によるストレスが少なくなる。
 ○抗菌作用がある。        ○無投薬飼育を可能にする。
③メンテナンス
 ○SBC発酵床の厚さを保持する。 ○週1回は切り返しをする。
 ○悪臭のする部分へは、SBC発酵床材を追加して切り返す。
   
一袋=1立方メートル
SBC菌発酵床材
基礎材(バーク荒材)
◎平成19年度における研究の考察 
 平成19年度に実施した基礎材は粉部が多く、発酵床の下部が固まり、尿や飲みこぼしの水が下部まで浸
透しない状況であったため、上部に水が溜まる傾向が見られました。
 しかし、全般的に見て、臭気・除糞作業の軽減及び豚のストレスの減少には有効だと 思われました。
◎平成20年度における研究の考察
○SBC菌による発酵床は、悪臭、除糞作業の軽減及び豚のストレスの減少には有効であり、余分な水分を
 調節することにより床を長く利用できると思われる。
外付け給水器は、発酵床には有効である。
○作業時間は、320日(平成20年5月16日~平成21年3月31日)で137時間の作業時間の節約になっ
 た。
○床内温度は、冬季においても20℃前後を推移し豚にとって良好な環境を保つことができた。
○病気の予防のため、発酵床飼育を始める前に駆虫剤等の投与が必要だと思われる。
   
水抜き用床(鉄板)
水抜き用床(コンパネ)
側面(水抜き穴作成)
   
外付け給水器
扇風機利用
SBC菌発酵床材搬入
手前は基礎材
※除糞作業時間等の比較(平成20年5月16日~平成21年3月31日 = 320日)
発酵床・・発酵床搬入準備:10名×2時間  =20時間
     床材除去A区:5分×5回+15分 =40分
         B区:5分×4回     =20分
     発酵床材追加搬入  3名×20分 =60分
     もみ殻追加搬入   3名×20分 =60分   合計 23時間
通常豚舎の場合 15分×2カ所×320日  =9,600分 =160時間
作業短縮時間   160時間 - 23時間 =137時間
※平成21年度計画
①SBC菌による発酵床の継続研究を実施する。
②基礎になる床材に、もみ殻やウッドチップ等を用いることにより、できるだけ床の使用期間を延ばす工夫をする ③離乳後、駆虫剤を投与する。
*平成21年度実施
平成21年4月1日~6月30日 = 91日
※発酵床継続利用
発酵床・・床材除去A区:5分×3回 =15分
             反転1回 =15分
         B区:5分×2回 =10分
     発酵床材(バーク材)追加搬入 3名×20分 =60分 =1時間
                   合計 1時間40分
通常豚舎の場合 15分×2カ所×91日 =2,730分 =45時間30分
作業短縮時間 45時間30分 - 1時間40分 = 43時間50分
○6月19日(金) 基礎材をA区に0.7立法メートル、B区に0.3立方メートル追加し、A区には離乳後
 の子豚を移動しました。
   
最初に広げて
ひしゃくで軽く
そしてホークで搬入です
   
分娩房から発酵床へ
まだまだ軽い、約8kg
水の臭いにすぐ来ます!
○現在の様子
   
A 区
5月10日生まれ11頭飼育
  A 区
給水器も感度良好
  B 区
4月4日生まれ6頭飼育
*梅雨で、湿度が高い状況でしたがA・B区ともに発酵床の状態は良好で床の臭いやストレスも抑えられて
いるようです。
 A区には11頭飼育していますが、7月後半には5頭飼育にする予定です。
平成21年7月1日~10月31日 = 123日
※発酵床継続利用
発酵床・・床材除去A区: 5分×2回 =10分
         B区: 5分×2回 =10分
     もみ殻追加搬入 5名×2人 =10分
                   合計 30分
通常豚舎の場合 15分×2カ所×123日 =3,690分 =61時間30分
作業短縮時間  61時間30分 - 30分  =  61時間

平成21年4月1日~10月31日
作業短縮時間  43時間50分 + 61時間 = 104時間50分
○8月18日(火) 暑さを考慮し、A・B区ともに3頭飼育にしました。やはり水分が多いところを好んでい
 ます。通常飼育では、除糞後に水で流すこともできますが、発酵床では扇風機による送風のみです。
   
3頭に分けました。
 
穴を掘ると新しい
バークが出てきます。
 
通常の部屋は水洗いです。
○10月2日(金) 出荷時期になり、体重測定を行いました。体重は102kg~125kgでしたので6頭すべ
 てを10月6日(火)に出荷しました。そのあと、体重約50kgの肥育用豚をA・B区、各3頭入れました。
   
         
   
100kg超・・・
 
A区・・黒・黒・茶・・
 
B区・・茶・茶・黒・・
○10月19日(月) 一部床材除去・もみ殻搬入を行いました。
 汚れた床材をA・B区それぞれ一輪車1台分取り除きました。その後、もみ殻をそれぞれ4袋搬入しました
   
特に汚れた部分を除去します。
 
豚がよってきてもお構いなし!
 
もみ殻は・・やっぱり軽い!
   
袋を破かないように・・
 
一気に入れます!!
 
後は豚が均等にしてくれます。
○10月20日(火)
  田中隆一西海市長をはじめ、西海市職員の方々が視察に見えられました。「ほとんど臭いがしない」「豚も
 よく育つだろう」などの感想が聞かれました。
   
視察団の方々です。
 
床と豚の観察・・
 
発酵床の説明をしました。
 畜産環境改善対策研究開発事業







    畜産環境対策の一環として「SBC菌発酵床による肉豚飼育」の研究