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ことのは ギャラリー

この「ことのは ギャラリー」ーでは、正面玄関の掲示板に掲載された掲示物を紹介します。

現在の掲示板
 

平成20年7月1日掲示
 
 


これまでの掲示板
 

 平成20年50月30日掲示



  
08高総体


泥と汗

笑顔と涙

挫折と希望

努力と友情

感謝と祈り


 青春の君の輝きが
 あふれ出すとき
 長崎北高は
 一つの“輪”になる
 “永遠”になる


                  
   

 平成20年5月1日掲示



  
空なるもの

長田 弘
大きな欅の木が好きである。
ひとの一日とは、
自分の時間を思い切り、
大きな欅の木の高さまで、
空に投げあげる一日のことだ。
やがてじぶんの上に、
まっすぐに音もなく落下してくる。

欅の木は人生の風景をまもる木だ。
大きな欅の木
の高さから音もなく、
まっすぐに落下してくるもの。
それが、おそらくは孤独とよばれる。
人が一個の人生に負うべき、
空なるものとしか言えないものの総量なのではないのだろうか。


                  
 

 平成20年4月1日掲示



  
未来へ
玉城 千春
ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道
ほら前を見てごらん あれがあなたの未来

母がくれた たくさんのやさしさ
愛を抱(イダ)いて 歩めと繰り返した
あの時はまだ幼くて 意味など知らない
そんな私の手を握り 一緒に歩んできた


夢はいつも 空高くあるから
届かなくて怖いね だけど追い続けるの
自分のストーリーだからこそ あきらめたくない
不安になると手を握り 一緒に歩んできた

そのやさしさを 時には嫌がり
離れた 母へ素直になれず

ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道
ほら前を見てごらん あれがあなたの未来

そのやさしさを 時には嫌がり
離れた 母へ素直になれず

ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道
ほら前を見てごらん あれがあなたの未来
ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道
ほら前を見てごらん あれがあなたの未来

未来へ向かって ゆっくりと 歩いてゆこう

                  


 平成19年3月1日掲示



  
翼を下さい
【作詞】山上路夫
【作曲】村井邦彦
いま私の願いごとが
かなうならば翼がほしい
この背中に鳥のように
白い翼つけてください
この大空に翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない自由な空へ
翼はためかせ
行きたい

いま富とか名誉ならば
いらないけど翼がほしい
子どものとき夢みたこと
今も同じ夢に見ている
この大空に翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない自由な空へ
翼はためかせ

この大空に翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない自由な空へ
翼はためかせ
行きたい


                  
                 

 平成19年2月1日掲示



  
マクシム
菅原 克己  
 
誰かの詩にあったようだが
誰だか思い出せない。
労働者かしら、
それとも芝居のせりふだったろうか。
だが、自分で自分の肩をたたくような
この言葉が好きだ、
<マクシム、どうだ、
 青空を見ようじゃねえか>

むかし、ぼくは持っていた、
汚れたレインコートと、夢を。
ぼくの好きな娘は死んだ。
ぼくは馘になった。

・・・中略・・・

ある日、ぼくは河っぷちで
自分で自分を元気づけた、
<マクシム、どうだ、
 青空を見ようじゃねえか>

・・・中略・・・

言ってごらん、
もしも、若い君が苦労したら、
何か落目で
自分がかわいそうになったら、
その時にはちょっと胸をはって、
むかしのぼくのように言ってごらん、
<マクシム、どうだ、
 青空を見ようじゃねえか>



                                    


 平成19年1月7日掲示



 新春の 空を見上げる 少年の 拳は堅く 握りしめられて 



 この大空に 翼を広げて 飛ぶ鳥のように 

           しなやかに 誠実に そして 心強く 



                  
                  

 平成19年12月26日掲示



  
冬が来た
高 村 光太郎  
 
きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった


きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た


冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ


しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た


※「厳冬」に真っ向から挑む
         勇気と誇りはあるか?だから・・・・・・
  




                  


 平成19年11月20日掲示



  
いきるってなあに
祖父江文宏  
 
いきるってなあに?
  いきるって いきをするの。

いきるってなあに?
  いきるって おはなしするの。

いきるってなあに?   
  いきるって わらうの。

いきるってなあに?
  いきるって なくの。

いきるってなあに?
  いきるって はたらくの。

いきるってなあに?
  いきるって やさしいの。

いきるってなあに?
  いきるって おこるの。

いきるってなあに?
  いきるって みんないきてるってこと。
    だいじにだいじにしあうことなの。


※ だから・・・・・・
  いきるってなあに?
  いきるって死なないことなの。





                                                        

 平成19年10月1日掲示


  自分の感受性くらい 

 茨木のり子 

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを

近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ


                                      

 平成19年7月19日掲示


 
  
 『紙 風 船』
                                      黒 田 三 郎     

落ちて来たら

今度は

もっと高く

もっともっと高く

何度でも

打ち上げよう

美しい

願いごとのように





打ち上げたものが 落ちてくるのはこの世の必然

しかし 打ち上げ続けている限り

落ちきってしまうことはない 

現実の必然に 意志の力で 対峙し

何度も 何度でも 打ち上げ続けること

もっと高く  もっともっと高く

現実の壁を越えて 自分の意志の力で

自分の夢を 打ち上げ続けること

だからそれは

限りなく「美しい願いごと」なのである



                   

 平成19年5月19日掲示


   『前へ』

 大木 実  


少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終わっている。
前へ。 
僕はこの言葉が好きだ。
物語は終わっても、僕らの人生は終わらない。
僕らの人生の不幸には終わりがない。

希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語の中の少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。

辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
前へ。



疲れ果てて 思わずその場に
立ち竦んでしまうことが あっていい。   
涙ぐんで たまらず後ろを
振り返ることが あってもいい。
 
だけれども・・・もう一度 前へ!

希望は その場にも 過去にも 無いのだ

あの山に登らなければ向こうに耀く海は 見えない

・・・・・ 前へ!




                                                    

 平成19年4月9日掲示


   『春』

 大安西 冬衛  


てふてふが一匹
韃靼海峡を渡っていった。
入学おめでとう! 進級おめでとう!
紛れもなく春。さあ新しいページのはじまりです。

韃靼海峡とは間宮海峡のこと。
樺太とアジア大陸の間に横たわる海峡を、決してたくましいとは言えない「てふてふ(蝶々)」がそれでもたった一匹で、夢の大陸へ向かって 飛び立っていった。

氷が溶けたばかりのまだ過酷な大草原を、である。小さな、ひ弱な「てふてふ」でさえ、自分の「希望」と「意志」を胸に漲らせて飛び立っていく。不安や畏れを抱きながらも、「夢」の実現に、必死の覚悟で飛び立った。
 
春とは、そんな季節でもある。
北高の春は、君たち一人一人を祝す。

      

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