人工内耳を使うときに
雷よりも静電気!
 ゴロゴロと雷の音がすると心配されるのが人工内耳です。人工内耳装用者(しょうようしゃ)(人工内耳を使っている人)にとって、(かみなり)は要注意といわれています。しかし、雷よりも高い確率(かくりつ)で人工内耳に影響(えいきょう)を与えるのが、静電気(せいでんき)です。
   静電気は車を降りるときや洋服を()ぐときなど、空気が乾燥(かんそう)する冬場(ふゆば)に多く発生(はっせい)します。人工内耳装用者が静電気をビリッと感じてもほとんどの場合、人工内耳のシステムには影響がありません。しかし、人工内耳の外部(がいぶ)機器(きき)放電(ほうでん)(たくわえられた電流が流れること)を直接(ちょくせつ)受けてしまったら、システムに影響が(しょう)じる可能性があります。だから、人工内耳の機器をさわる場合、装用者の手を(じか)にさわって、静電気を()がしてから機器にさわりましょう。
 また、プラスティック製の(すべ)り台や人工芝(じんこうしば)の草スキーを楽しみたいときは、人工内耳の機器をはずすよう心がけましょう。
 その他の予防策(よぼうさく)としてコンピュータのモニタには静電気防止(ぼうし)シートを設置(せっち)したり、キーボード及びマウスの下には静電気防止マットを()いたりする方法があります。これらの方法は帯電(たいでん)(物体が電気を()びること)を(ふせ)効果(こうか)があります。また、加湿(かしつ)器を使用し、室内(しつない)の湿度を高めることも静電気の蓄積(ちくせき)(ため込むこと)を(おさ)える効果があります。また、洋服の取り合わせも重要(じゅうよう)です。

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