今回オーティコン社から新しく障害者自立支援法に対応した補聴器が発売されましたので、そのことについて少しお話ししたいと思います。
最近の障害者自立支援法に対応した補聴器は、様々な機能も付いていますし、音質もすごく良いです。値段の割には良い製品が増えてきたと思います。新しい補聴器の名前は「3000DM」と「P80」です。
「3000DM」は重度難聴用(両耳の平均聴力が90dB以上)、「P80」は高度難聴用(両耳の平均聴力が90dB未満)の補聴器です。以前は、どちらも障害者自立支援法に対応していない補聴器として高額で販売されていました。
2つの補聴器の主な機能を紹介します。これらの補聴器は、6000〜8000Hzの高い音も聞き取ることが出来る上に、ハウリングがしにくく騒音抑制機能も付いていますので、より言葉の聞き取りがしやすくなっています。
また、補聴器の調整においても音の聞こえる範囲をP80は6つに、3000DMは8つに分けて調整が出来ますので、今までよりももっと一人一人に合った調整が出来ます。ちなみに、ワイデックス社のP26は全体を2つ(低音域と高音域)に、BV38は全体を3つ(低音域と中音域と高音域)に分けての調整が出来ます。今回オーティコン社から出た補聴器は、今まで調整が難しかったタイプの聴力の人にも合わせた調整が出来ますので、今までよりも良い音を聞くことが出来るようになると思います。
もっと詳しい情報を知りたい人は聴能室にいつでも来てください。実物の見本がもうすぐオーティコン社から届くと思いますので、それを見ることも出来ますよ。 |
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最新補聴器を紹介します。(2010年10月現在)
身体障害者手帳を持っている人が補聴器を申請した場合、各メーカーでもらえる補聴器が決まっています。(自立支援法対応補聴器といいます。) オーテイコンから新しい補聴器が発売されました。
※ 自立支援法対応以外の補聴器を希望するときは差額を支払って購入できる。
P80〈オーテイコン〉…高度難聴型補聴器
90dB以下の聴力にしか対応できません。(身障者手帳の6級、4級対応の補聴器です。)
特徴として、
@広い周波数帯域(250〜8000HZ)
Aハウリング抑制機能つき
B騒音抑制機能つき など |
○補聴器のイヤモールドのお金が高くなりました。
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以前は、6300 円だったのが4月から9270円になり、負担額 (一割負担) が927円になりました。診療報酬の改定に伴う値上げだそうです。 |
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人工内耳の固定のために使っていたイヤモールドは、補助の手段がないため、一部負担ではなく、全額負担になります。 |
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2008年7月現在の情報を紹介します。
身体障害者手帳(しんたいしょうがいしゃてちょう)を持っている人が補聴器を申請した場合、各メーカーでもらえる補聴器が決まっています。(自立支援法(じりつしえんほう)対応補聴器といいます。)申請は原則的(げんそくてき)に5年ごとです。
○手帳4〜6級は「標準型補聴器」がもらえる。(金額の1割は自己(じこ)負担(ふたん))
リオン・・・HB14(デジタル)
ワイデックス・・・ブラボーB1(デジタル)、B1X(デジタル、耳穴) など
○手帳2〜3級は「強力型補聴器」がもらえる。(金額の1割は自己負担)
リオン・・・HB13(アナログ)、HB15(デジタル)
ワイデックス・・・P26(デジタル) など
※ 自立支援法対応以外の補聴器を希望するときは差額(さがく)を支払って購入(こうにゅう)できる。
※ 自立支援法対応の「強力型補聴器」の変更(へんこう)のお知らせ
メーカー |
機種名 |
特徴 |
リオン |
HB17 |
デジタル補聴器
HB15より最大出力が出る |
ワイデックス |
ブラビッシモライト
BV38 |
デジタル補聴器
P26は低音域と高音域に分けて調整(ちょうせい)できるが、
BV38は低音域、中音域、高音域に分けて調整ができる
ハウリングを抑える機能(きのう)も向上(こうじょう)した |
カタログは長崎県立ろう学校「聴力測定室」と、「高等部の聞こえのコーナー」にあるので、お尋ねください。
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