みんなのおまけのページ

風疹(ふうしん)」が大流行!

 風疹患者(ふうしんかんじゃ)が今年に入り、5000人を突破(とっぱ)したそうです。
国立感染研究所(こくりつかんせんけんきゅうじょ)によると、全国で今年1月までの1週間で526人にのぼり、この4か月で過去1年間の患者数2392人のおよそ2.3倍になり、最大(さいだい)流行(りゅうこう)が続いています。
 

 風疹の患者の中心は20代から40代の男性で、子どもの頃予防接種(よぼうせっしゅ)を受けなかった人の間に感染(かんせん)が広がっています。感染してもほとんどの人の症状(しょうじょう)はたいしたことはないそうですが、妊娠(にんしん)初期(しょき)の女性が感染すると胎児(たいじ)障害(しょうがい)が出ることがあります。特に、これからの季節は感染が拡大(かくだい)する時期だけに専門家(せんもんか)は予防接種を受けていない人たちに接種を呼びかけているそうです。

風疹ってどんな病気?

 風疹はウイルス感染症(かんせんしょう)の一種で、感染者のせきや会話した時に飛び散る微小(びしょう)のつばで感染します。耳の後ろのリンパ(せつ)()れ、顔や全身の発疹(ほっしん)発熱(はつねつ)が主な症状です。一般的に「三日はしか」としても知られています。伝染力(でんせんりょく)は麻疹(はしか)より弱く、風疹にかかった人は免疫(めんえき)ができて2度とかからないといわれています。しかし、経年(けいねん)により免疫が低下していた場合やがん治療(ちりょう)などで免疫力が落ちた場合など、ごくまれに大流行のシーズンとともに再発(さいはつ)することがあるそうなので、かかった人も安心できませんね。  

 風疹予防接種の谷間世代
 日本の定期(ていき)予防接種の制度が変わったことにより1994年以前生まれ(31歳以上)の男性と1979〜1987年生まれ(26〜34歳)の女性は風疹の予防接種を受けていない割合(わりあい)が高く、患者がこの世代(せだい)とのことです。
 最近は風疹の抗体検査をしてくれるクリニックも多いようです。しかし、免疫のある人がワクチンを受けても 副反応(ふくはんのう)過剰(かじょう)反応などの問題がないことが分かっているので、自分が予防接種を受けたかどうかわからない場合、風疹の予防注射を受けても(かま)わないとのことです。
(ただし、妊娠中の人は予防接種を受けられません。また、予防接種は保健適応外(ほけんてきおうがい)です。)

2013.6の情報

トップへ戻る