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補助犬って知っていますか?

 みなさんは、補助犬(ほじょけん)って知っていますか?補助犬には三つの種類の犬がいます。目が不自由な人を助ける盲導犬(もうどうけん)、手や足が不自由な人を助ける介助犬、そして、耳が不自由な人を助ける聴導犬(ちょうどうけん)です。この3つの総称が補助犬です。身体障害者補助犬法により、盲導犬だけでなく介助犬、聴導犬も社会に認知(にんち)されました。また、補助犬は身体障害者(しんたいしょうがいしゃ)の方の生活をサポートするだけではなく、人と人を結ぶ存在でもあるのです。
それでは、それぞれの補助犬がどんな仕事をしているのか少し(くわ)しく説明してみましょう。

盲導犬
 盲導犬は、目の不自由な人が安全に、快適(かいてき)に歩くことができるようにお手伝いをする犬です。盲導犬の仕事の基本は、道路の(はし)沿()って一定の速度でまっすぐ歩くということです。そして、交差点(こうさてん)段差(だんさ)で止まったり、障害物をよけたりして歩きます。目の不自由な人は、目的地までの道順(みちじゅん)を頭に(えが)きながら、ハーネス(盲導犬の背中に着ける持ち手)から伝わってくる盲導犬の動きや周りの音や足元(あしもと)の変化などを(もと)に、周囲の状況(じょうきょう)判断(はんだん)します。そして盲導犬に指示(しじ)を出して歩くのです。信号の判断(はんだん)も車や人の流れを基に目の不自由な人が行います。(犬は色の判断ができません)
 このように目の不自由な人と盲導犬の歩行(ほこう)は、人と犬との共同作業なのです。
介助犬
 介助犬は、体の不自由な人のために、落とした物を(ひろ)ったりドアの開閉(かいへい)をしたりするなど、日常生活を手助けしてくれます。例えば、外出先などで財布(さいふ)などの貴重品(きちょうひん)を落として自分では拾えなかったとき、落とした貴重品をそのままにしてはおけません。そして、いつ来るかも分からない人を、何時間でも待たなければならないことがあります。そんなとき、介助犬がいれば、すぐ拾ってもらうことができます。
 このように介助犬の存在が、どんなときでも助けてくれるという大きな安心感となるのです。
聴導犬
 聴導犬は、何か起こったときタッチをするなど、いろいろな動作を使って耳の不自由な方に知らせて生活をサポートします。赤ちゃんの泣き声、FAXの呼出音(よびだしおん)、ドアのチャイム、目覚(めざ)まし時計の音など、生活をしていく上で必要なさまざまな音を聴導犬は覚えます。離れた所で音がした場合でも()(ぬし)の所まで行ってそれを教え、音源(おんげn)まで誘導(ゆうどう)してくれます。
 また、警報機(けいほうき)の音を知らせるなど飼い主の安全を守る仕事もします。家の外では、銀行などの窓口(まどぐち)で待っているとき、(すず)()らしてもらい名前が呼ばれた事を知らせてくれます。 音が聞こえない事からくる不安を軽減(けいげん)し、耳の不自由な人の快適で安全な生活を(ささ)えるのが聴導犬の役目(やくめ)ですが、日本で活躍(かつやく)しているのは、ごくわずかなのです。

 このように補助犬は、身体障害者の方の生活を助けてくれます。もし、皆さんが、(まち)などで補助犬を見かけたとき、補助犬は一生けん命飼い主さんのために仕事をしています。近寄(ちかよ)ってさわったり、声をかけたりしないで、そっと見守(みまも)っていてくださいね。

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