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記憶をよくする方法

 NHKテレビの「ためしてガッテン」という番組がありますが、記憶(きおく)について皆さんの役に立ちそうなおもしろいものがありましたので紹介します。

 16名の大学生に、般若心経(はんにゃしんぎょう)という、かなり長いお経(きょう)を3日間の合宿で覚(おぼ)えさせるというものでした。16名の学生を8名ずつの2組に分け、片方には覚えるコツを教え、もう一方には何も教えないで合宿が始まりました。

 3日後の結果は、コツを教えてもらったグループは8名中7名が完全に覚えて残り1名もあと少しのところまで覚えていました。一方コツを教えてもらわなかったグループは、1名だけしか覚えることができず、残り7名はまったく覚えることができませんでした。

 この大きな違(ちが)いが出た覚えるコツとは何だったのでしょうか?意外に簡単で、まず@覚える勉強をする、その後にAすぐ寝る、次の日の朝、B思い出す努力をしながらもう一度勉強をする、そしてCしばらく休憩(きゅうけい)してもう一度勉強をするというものでした。 

 これは、日常の学習で考えると、@予習(よしゅう)をして、A寝(ね)る、次の日、B本番の授業を受ける、そして帰ってからC復習(ふくしゅう)をするという形とそっくりですね。一説では、授業のみでの勉強では定着率(ていちゃくりつ)は10%しかなく、予習、授業、復習まですると定着率90%とも言われています。なるほどと思えますね。

 このテレビ番組を見た後に、今度は新聞で、記憶が大脳(だいのう)の神経(しんけい)のつながりでなされており、そのつながりができる時の状況(じょうきょう)が観察(かんさつ)されたという記事を見つけました。

 その状況とは図に示すように、記憶や学習は神経細胞のつながりで行われるが、そのつながりの部分を拡大(かくだい)するとスパインという膨(ふく)らみとそれを受ける部分があって学習時にその膨らみが大きくなって神経の伝達(でんたつ)が行われるということでした。

 そしてその膨らみに、短い時間に何回も刺激(しげき)を与えるとそれが膨らんだままになって記憶された状態になり、1回だけの刺激ではすぐにしぼんでしまい、記憶された状態にならないという事でした。テレビでの内容を脳の働きでも証明されたと言えますね。

 皆さん、予習、復習をすると勉強がよく解るようになって成績が上がりますよ。ぜひ、実行して欲しいですね。

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