オノマトペって何?      

 みなさん、オノマトペって知っていますか?
 オノマトペとは、擬音語(ぎおんご)擬声語(ぎせいご)擬態語(ぎたいご)のこと。

 擬音語は「音」、 擬声語は「動物の鳴き声」など、擬態語は「様子」を言語化(げんごか)したものです。フランス語で (onomatopee)と言います。オノマトペは文章に豊かな表現を与えるための1つの技法(ぎほう)なのです。

 みなさんも、マンガや小説などで見たことがあると思います。 扉(とびら)が風で「ガタガタ」と音を立てる。犬が「ワンワン」吠(ほ)えている。 心配で「ハラハラ」する…などがオノマトペなのです。

オノマトペを用いることにより、ものごとを生き生きと表現する効果(こうか)や、 また、ものごとに対し読者が親近感(しんきんかん)を抱く効果など、さまざまな効果が生まれます。

さて、オノマトペにもいろいろな表現があります。お菓子を食べるとき、「がぶり!」と「ぱくり!」と表現するときがあります。

 この「がぶり!」と「ぱくり!」の違いはわかりますか?

 「がぶり!」は大口を開けて一息にかみつき、物に強く歯を食いこませるときなどに使います。
 「ぱくり!」は大きく口を開けて一口で食べてしまう様子をいいます。 同じ食べる表現でも、食べ方によっていろいろな言い方があるんですね。

その他も紹介しましょう。


がつがつ

むさぼり食うようす。

ぱくぱく

大きく口を開閉(かいへい)させて食べているようす。

もぐもぐ

ほおばり、口を閉じたまま何度も噛(か)んでもなかなか飲み下(くだ)せないようす。

もりもり

旺盛(おうせい)な食欲(しょくよく)で健康的に食べるようす。

泣いたり笑ったり怒ったりのような感情にも、ひとつひとつ細(こま)かい表情があります。
表情の数だけオノマトペ もあります。オノマトペを使っていろいろな表現をしてみください。

 笑いのオノマトペです。みんなで表現してみてください。

あはは 口を大きく開けたわらい
あはははは 「あはは」よりも高らかに響(ひび)く笑い
あっはっはっ 「あはははは」よりも大きく快活(かいかつ)な笑い
がはは 快活で豪快(ごうかい)な笑い
いひひ 口の隅(すみ)を引いて発声(はっせい)する
いやしい感じの笑い
うふふ 少し含(ふく)んだ、おさえ切れずにもれる笑い
いたずらっぽさのある笑い
えへへ 照れ笑い
都合(つごう)の悪いことをごまかす笑い
おーほほほ 上品(じょうひん)ぶって気取った高笑い
ほほほ 上品ぶって気取った「おーほほほ」よりも声高な笑い
にこにこ うれしそうな微笑(びしょう)
にこっ 短時間の微笑み
にやり 声を出さずに意味ありげに浮(う)かべる、いやらしい薄笑(うすわら)い
にやにや 連続的(れんぞくてき)、持続的(じぞくてき)ないやらしい薄笑い
へへへ 卑屈(ひくつ)に照れるような笑い
ははは 快活な笑い
げらげら 遠慮(えんりょ)のない楽しそうな大声の笑い
ふふふ いたずらっぽい含み笑い
わはは 何のためらいもない豪快で大きな笑い
ふっふっふ 不敵(ふてき)な含み笑い
くすくす おかしいのをこらえながらそれを楽しむ笑い

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