宇宙で音は聴こえるの?
こんな質問をある日突然、中1になる息子から受けました。「空気が無いから、聴こえないんじゃない?」とは答えたものの、果たして本当なのでしょうか?
調べてみました。答えはこうです
宇宙では空気が無いから音は伝わらない。聴こえるのは自分が発する音だけ。
皆さん音は空気の振動だという事は知っていますよね。厳密に言うと音は空気音(空気を伝わってくる音)と固体音(固体を伝わってくる音)に分けられるそうです。
宇宙に空気が無い状態(真空)だとすると、音は全く聴こえないということになります。自分の声は自分の体を伝わって聴こえるようです。宇宙飛行士が宇宙服のヘルメットの堅い部分を互いに接触させれば相手と話ができるそうです。
では「人工内耳はどうだろうか?」とつい考えてしまいますが、人工内耳もマイクで拾った音を電波信号として内耳に送って信号を脳に伝えるというしくみなので、マイクが空気振動の音を拾っているとすれば人工内耳でも同じく聴こえない?ということになるのでしょうか。
「みみより」でも何度か紹介したと思いますが、私達に聴こえる音は、20Hz(1秒間に空気が20回振動する)〜20000Hz(1秒間に2万回振動する)と非常に幅が広いようですが、宇宙全体でみると私達が聴いている音は全宇宙に存在する音の数パーセントにしかすぎないそうです。
宇宙には他の約90パーセント分の音楽や言語があるということになります。宇宙人の声やメッセージを聞いたという話を良く耳にしますが、全宇宙の中で同じ周波数で話ができる生物にめぐり合うという事はあまりないはずですよね。
宇宙にはこのような不思議な事がたくさんあります。
先に述べた【真空】とはいったいどのような状態をさすのでしょうか。辞書を引くと「物質、特に空気が全く存在しない状態」と書かれています。物理的にいうと「空気の無い状態、極めて気圧の低い状態」だそうです。難しい話になりますが、物質が無いということは原子や電子、陽子など全く何も無い、つまり「無」ということになります。「無」という状態はどういう状態のことなのでしょうか。考えると頭が痛くなってきます。良く耳にする「真空」という言葉ですら、今の科学では明確に説明することはできないのです。
宇宙は光速(光の進む速さ)で広がり続けていると聞きます。光より速いということは、宇宙の果ては天体望遠鏡ですら永遠に観るこができないという事なのでしょうか?
「時間とは?」「過去や未来は?」「今ってどう説明するの?」等など、分からない事だらけ・・・・機会があったらまた一緒に考えてみましょう。