みみより 誕生秘話?

「みみより」ってどうして生まれたの?

今年は、「みみより」が発行されるようになって12年目です。これまでの「みみよりについて、ちょっと思い出してみたいと思います。

 「みみより」の前身は学級便りでした。1999年の夏、中学部のある学級の学級便りの裏面(うらめん)に「自分たちの障害についてもっとよく知って欲しい」と、聴覚障害に関する内容を()せたことが始まりでした。次図のような「創刊号(そうかんごう)」でした。
 

「みみより創刊号」
 学級便りが保護者の方に向けたものだったので、補聴器の管理、人工内耳の原理、さまざまなコミュニケーションに関する内容と、少し難しいものでしたが、その時話題(わだい)になっていたものを掲載(けいさい)していました。

 2000年からは、他の学級の先生からの要望(ようぼう)があり、中学部の全学年に向けて配布(はいふ)することとなりました。自立活動の内容、文字放送、補聴器に関する法律の改正(かいせい)、ろう学校高等部への進路や聴覚障害者関連商品の紹介(しょうかい)企業(きぎょう)が聴覚障害者に望むことなど、保護者向けの話題を多く載せていました。

 2001年からは、筆者(ひっしゃ)が高等部に移ったこともあり、「聴能便り〜みみより〜」として、高等部の生徒向けに発行することになりました。補聴器の管理や耳のつくりなど、生徒のみなさんが気軽(きがる)に読める"読み物"として作成しました。
 イラストの上手な先生に  描いてもらったイラスト
 翌2002年からは、聴能便りとして、全校生徒向けに発行することになりました。紙面(しめん)も増え、絵が上手な先生にイラストを描いていただいたりして、見て楽しいものになったと思います。

初めて誕生した
”みみマン”
 2003年からは、ろう学校のwebページ(ホームページ)に「みみより」のページができました。webページに載せるため、イラストが全てオリジナルになりました。「みみより」のキャラクター"みみマン"もこのとき誕生(たんじょう)しました。右の"みみマン"が初めて登場(とうじょう)したときのイラストです。その他、「みみより」を作っていたメンバーで、「みみより」を楽しく読んでもらうためにいろいろなキャラクターを考えていきました。苦心()して、パソコンを使ってイラストを描いたことが(なつ)かしいです。
 
 2006年からは、ほぼ現在のような形となり、自立活動部の先生方が順番で記事(きじ)を書くリレー形式で作成されるようになりました。さまざまな先生方が書かれる記事は、広い範囲(はんい)にわたり、おもしろい内容も増えました。
生徒が描いてくれたイラスト

 そして、今号で「みみより」は93号になります。今後も「みみより」を頑張って続けていきたいと思いますので、応援してください。

「みみより」の歴史
発行回数 内容について
1999 9回 みみよりの前身「学級通信の裏面」
9月に創刊(A4判片面)
2000 14回 中学部の聴能便り「みみより」創刊
2001 9回 高等部の聴能便り「みみより」創刊
2002 11回 全校向けの聴能便り「みみより」創刊
5号よりA4判の両面刷りに
2003 10回 連載「耳シリーズ」
「聴能部の先生紹介リレー」スタート
ろう学校webページに毎号載せることに
みみマン(キャラクター)誕生
2004 11回 連載「補聴器シリーズ」スタート
2005 4回 B4判両面に変更
連載「発音の練習」スタート
2006 6回 A4判にリニューアル
活躍する聴覚障害者など最新情報を増加
webページのリニューアル
「みみより」がろう学校の顔に!?
2007 6回 「記憶と健康」や「宇宙で音は聞こえるの?」
などおもしろい読み物の増加
2008 6回 最新の補聴器や人工内耳の情報を増加
2009 6回 生徒の描いたイラストも掲載
2010 6回予定 ろう学校のwebページがリニューアル

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