「西濤」〜日本の最西端から大きな波を〜
西彼杵高等学校 校長 城 美 博
日本の西の端からの大きな波
西彼杵高等学校は、長崎県のみならず全国的に見ても、最も西の端に位置する高等学校のひとつです。「萌多が丘」から角力灘を眼下に望み、すべての教室から海が見えるすばらしい景観に恵まれています。
昨年度創立70周年記念事業を実施し、県内最後の旧制中学校として開校した本校は、地元の誇る伝統校であり、これまで数多くの優れた人物を輩出してきました。
そして、現在、本校は日本の西の端から「西濤」(大きなうねり)を巻き起こす学校として、県内のみならず、全国から注目を集める高等学校になりました。
【学びの共同体】による学校改革
それには、平成27年度から本格的に実施した【学びの共同体】による学校改革が大きな役割を果たしています。そこでは、仲間と対話しながら、難しい課題も愉しく創造的に学び合い、問題の解決を共同で実現していく中で確かな学力を身につけるという姿が現実のものとなっています。生徒諸君はこの【学びの共同体】の実践に「可能性」と「誇り」を持ち始め、本校の今後のさらなる発展の萌芽が感じられます。
生徒会活動を中心とした学校行事の興隆
また、【学びの共同体】による授業改革と並行して、生徒会活動を中心とした学校行事が活発になっています。特に「西濤祭」と呼ばれる文化祭における劇やその他の取組は、昨年度の創立70周年記念事業の際、マスコミに大きく取り上げられ、地域の人々や関係者の間で大きな注目を集めました。生徒と先生方が深く関わり合いながら学校行事を創り上げていく姿からは、生徒諸君の人間的な成長をうかがうことができます。
「学び」から「希望」へ
本校は、現在全校生徒165名の小規模校になりました。しかし見方を変えれば、小規模だからこそ生徒一人一人が大切にされ、落ち着いて安心して学ぶことができ、ひいては自らの存在価値を確認できるということが言えるはずです。
本校は、生徒一人一人の「学びの質」を保障し、目指す進路希望の実現を保障できる学校であると自負しています。毎日の「学び」の向こうに「希望」が見える、本校はそのような姿を理想としています。
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